中四国エイズセンター
インフォメーション

スタッフブログ

3密について

2020/12/23

年の瀬も迫りましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。室長の藤井です。新型コロナウイルス感染拡大は、ついに広島でも猛威を振るうようになりました。ご存じの通り、人口比では東京の1.5倍の新規感染者が見つかる有様です。
エイズ・HIV新規感染も東京、大阪から若干遅れてその波がやってきたように、新型コロナウイルスも同様だな、と思うこの頃です。
そういえば、3密 は流行語大賞を取りましたね。HIVには関係ないのですが、3密についてちょっと私の意見を述べたいと思います。

言うまでもなく、密集、密閉、密接なのですが、そのうちどれを避けるのが最も効果的な感染予防になるのでしょうか?
密集していても、お互いにしゃべらなければ、あるいはマスクをして声を出すのであれば、感染は予防できるようです。これはスポーツのイベントで感染クラスターが出ていないことでも分かります。
次は、密閉ですが、冬にインフルエンザをはじめ、いろんなウイルス感染症が流行るのは、換気が不十分な環境 も一因に挙げられます。寒いのでなかなか窓を開けっぱなし、ということができません。新型コロナウイルス第3波の原因は、GOTOトラベル となっていますが、北海道が先に流行りはじめたのは、寒くなり他地域に比べて暖房が早く始まったからではないでしょうか? よく考えると8月にも第2波がありました。今年は梅雨明けが遅く、7月いっぱいはそんなに暑い日がありませんでしたが、8月になって本格的に暑くなり冷房を使うようになった……ということは考えられるのではないかと思います。
さて最後に 密接です。政府の閣議や各委員会を見ても密接は明らかです。さらに政治家は会食という密接の場面を今まで多く経験していますが、他国と違いクラスターは発生していません。なぜでしょうか?
これも私の勝手な想像ですが、彼らは会食の時に、大皿を取り分けて食べるということがないでしょうし、さらに居酒屋ほど隣との距離が密接ではないと思われます。接待を伴う飲食店とか居酒屋、カラオケなどがやはり感染の機会になるのでしょう。
今年の日本エイズ学会のシンポジウムで、岩室紳也先生が「HIV感染対策から学ぶCOVID-19対策」の講演をされました。居酒屋などで感染機会を減らす具体的な方法(大皿料理の場合の取り皿やコップの位置など)について、分かりやすく解説されていらっしゃいました。一見の価値あり です。(といっても、今日までだった!)

アーカイブ

PageUP