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聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター客員教授 (財)エイズ予防財団専務理事 山田兼雄 |
| ★ 今年1月に亡くなられた山形操六先生の後を受け、山田兼雄先生が4月から財団の専務理事になられました。山田先生は12年間、厚生省の研究班で日本のエイズ研究と治療体制の中心としてかかわってこられました。日本の“エイズ業界”では“山田班”と呼んで特別な意味を持っていたと思います。本誌では直接お願いして、山田班全体の流れを振り返って頂きました。[Takata] | |||||||||||||
| ● 研究班の始まり | |||||||||||||
| ■ 昭和61年(1986年)の暮れ、厚生省保健医療局エイズ対策室の伊藤雅治室長(現・保健医療局長)、長屋祥子補佐から、HIV感染者の臨床を中心とした研究班を編成するようにとご連絡があった。これは私にとって決して唐突なことではなく、むしろ当方からこのような研究班ができることをお願いして、その願いが叶ったというのが本当のところであった。その理由は昭和59年(1984年)に厚生省のエイズ調査検討委員会(後にエイズサーベイランス委員会)が初めて開催され、昭和60年に私も委員となって参加した頃から血友病の感染者の届け出が増えてくるに至って、私は何とか対策を講じなくてはいけないと考え、研究班を作ってこの大問題に対応していくことを進言していたからである。 | |||||||||||||
| ■ 昭和62年(1987年)1月に血友病の専門家約10名を私学会館に招集し、第1回目の研究班の班会議を開催した。会議の内容は、全国の血友病のHIV感染者の調査をすることを第一の目標とした。そこで血友病の統計的調査を長年実施されてきた奈良医大の福井 弘教授にご協力を頂いて調査票を作ることを開始した。福井教授は生年月日と名前のイニシャルを調査票に入れて症例の重複を避けることを強調されたが、反対の声が多く、年齢だけということになった。この調査票を28施設に送ったが、各施設が自分の病院ならびにその関連あるいは周辺の病院で調査に協力することを依頼するシステムを実行し、計57病院から調査票が集められて中央に送られてきた。この集計成績は、昭和61年度の研究班の報告書に載っている。 | |||||||||||||
| ■ この時点でこのシステムで把握出来た血友病の総数は2,715名で、このうち抗体検査例数は1,747名で、HIV感染者は678名、38.8%という結果が得られた。このような方式でおこなった調査はこの1回に終わった。その後平成元年2月にエイズ法案が施行されるようになってから、半年毎に血友病のHIV感染者の動向をサーベイランス委員会に報告することになった。この調査方法は研究班の全国9ブロック(説明は後述)が各々調査して、中央でまとめるという形式で集計がおこなわれた。しかしこの方法では重複例を防ぐことは出来ず、私が班長の最後の時期に2、3の血友病の有力な団体の代表に血友病患者全体の個人表を作ることの諒承を得ることが出来た。そして、この研究班の血友病のHIV感染者を中心にした調査に関しては、福武班に引き継がれ、イニシャルは入れないが生年月日を入れて個人票を中央に提出するというシステムにやっと切り替わり、重複を避けることが出来るようになった。 | |||||||||||||
| ● 研究班の組織 | |||||||||||||
| ■ 昭和62年度から昭和64年度(1988-1990年)にかけて、本研究班の研究費が著しく増額され、班員の数も増えたので63年度より研究班を全国的な組織とするために全国を9ブロック(北海道、東北、関東甲信越、中部、北陸、近畿、中国、四国、九州)に分けて、各ブロックの代表に各々の統括をお任せすることにした。これを全国部会として、この他に基礎部会、臨床部会を設置した。また参加者を班員と班友に分けて、年に1回研究会(該当年度の第1回班会議)と総会(該当年度の第2回班会議)を開催した。班員は毎年研究会(5〜6月頃)と総会(翌年2月頃)に参加し、班友は毎年総会のみに参加することを定めた。なお本研究班の名称は、血友病の感染者ばかりではなくHIV感染者すべての臨床的な問題を研究するということで、HIV感染者(61年はHIVキャリアとして62年より改名)発症予防・治療に関する研究班として、福武班によっても同じ名称が利用されている。 | |||||||||||||
| ● 各部会の活動内容 | |||||||||||||
| 【全国部会】 | |||||||||||||
| ■ 全国部会は藤巻道男班員が部会長になった。各ブロック長は、各ブロック毎に班員、班友を招集してブロックの会を催し、中央からの情報の伝達をおこない、HIVの知識の啓蒙のための講演を依頼し、またエイズ予防財団の相談事業と関連してカウンセリングの啓蒙と普及につとめた。重要な調査としてNatural Historyの調査が62年度より行なわれ、平成元年度からコホート研究がおこなわれた。 | |||||||||||||
| 【臨床部会】 | |||||||||||||
| ■ 日和見感染の知識の普及が第一の課題であった。初期は島田 馨班員が部会長で、後に木村 哲班員に代わった。研究班としては研究会および総会において、症例報告を演題とすることを奨励し、また平成6年度より総会の昼食時にランチョンカンファレンスと称してクリニカルカンファレンスが行なわれた。テーマならびに演者は表に示す通りである。抗HIV薬のAZT、ddI、ddcならびにd4Tの治験がほぼ終了し、プロテアーゼインヒビターの治験が軌道にのり始めた頃に、研究班は福武班・吉崎班に移行した。血友病のHIV感染者の動向調査は福武班によって受け継がれ、全国部会と臨床部会は発展的解消をして、拠点病院構想に基づいた全国組織の臨床体系が吉崎班により作られつつある。 | |||||||||||||
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| 【基礎部会】 | |||||||||||||
| ■ 基礎部会:基礎の研究者から構成された部会であり、栗村 敬班員が部会長をつとめた。診断、治療に対して指針となるような基礎的な研究をすることと、症例の検体の研究から臨床に貴重な示唆が与えられる研究をすることを目的とした。長年にわたるウイルスの分離、env抗体の臨床例における変動パターンの分類など貴重な業績といえる。 | |||||||||||||
| 【その他】 | |||||||||||||
| (1) HIV陽性告知の問題 | |||||||||||||
| ■ 抗体検査の告知に関しては初期の頃は非常に議論が多く、必ずしもすべての班員、班友の賛同が得られなかったが、AZTの使用が承認された段階で感染者にはプレ・ポストカウンセリングを慎重におこないながら告知をすることが研究班全体の結論となり、この主旨は研究班の包括医療研究グループから発表された。またこのグループは更にカウンセリングの研究を続け、「明日の包括医療とカウンセリングシステム」という冊子が出された。 | |||||||||||||
| (2) C型肝炎合併の問題 | |||||||||||||
| ■ C型肝炎合併例は血友病の感染者に多く、このテーマは肝炎の専門家と共同で研究された。その結果はHIV非感染者の肝炎と大差がなく、一般のC型肝炎と同様な治療をする方針が結論づけられた。 | |||||||||||||
| (3) 情報誌「エイズ最近の動向」の発行 | |||||||||||||
| ■ 班員、班友に最新の情報を提供する目的で「エイズ最近の動向」が年に1〜2回出版され計14号までになり、班員、班友への新しい知識の普及に貢献した。 | |||||||||||||
| (4) 免疫賦活剤による治療研究 | |||||||||||||
| ■ またこの研究班の初期の頃より各種の免疫賦活剤の試供がおこなわれたが、強力ネオ・ミノファーゲンC(SNMC)のようなものを残して現在ほとんど利用されていない。 | |||||||||||||
| (5) HIV検査の普及 | |||||||||||||
| ■ HIV感染者の臨床検査が円滑におこなわれることを目的として、SRLその他の検査センターに検体を送って研究班で負担するシステムをとったが、途中より検査の理解が一般的に深まり、中止することになった。 | |||||||||||||
| (6) AZTの提供 | |||||||||||||
| ■ 初期の頃は秘密の漏洩を心配して保険の利用を希望しない感染者が少なくなく、AZTを研究班で購入し提供したことがあったが、時の流れとともに非常に少なくなり研究班の負担が軽くなった。 | |||||||||||||
| ● おわりに | |||||||||||||
| ■ 研究班の初期の頃はわが国では、いや国際的にみても暗中模索の時代であった。研究班の初期の頃のわが国のHIV感染者の臨床の対象は血友病の感染者が主で、班員、班友は血友病の主治医が大半であった。初期の困難な時期をなんとか乗り越えてこられたことは、班員、班友の諸氏の献身的なご協力とご温情によるところが大であったことにまず感謝したい。さらに感染症の専門家あるいは基礎研究者からの貴重なご助言を頂くことが出来たことは誠にありがたいことであった。 | |||||||||||||
| ■ 結局は私はかなり長期間主任研究者をつとめさせて頂いたことになるが、最悪の時期をなんとか乗り越えて福武班、吉崎班に受け継がれた時期が、多剤併用療法の効果が現れてややほっとした時代であったことは、心残りが少ないと言っては叱られるだろう。プロテアーゼインヒビターが利用できる前に亡くなった方々への悲しみを忘れることは出来ない。またこのような薬害を二度と繰り返してはならない。['99/7/16] |
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主任研究者:東京医科大学臨床病理学 福武勝幸 |
| ★ 山田班の後継の研究班の一つが“福武班”別名“発症予防治療班”です。福武班の仕事の中間報告として、この度「血液凝固異常症全国調査報告書 1997」が発行されました。許可を得て研究班の報告書の「I.はじめに」の部分を上記のタイトルに変えて転載させて頂きました。[TAKATA] |
| ■ ヒト免疫不全ウイルス1型(Human Immunodeficiency Virus type-1:HIV-1)は1970年代の終わり頃から、血漿分画製剤の原料血漿中に混入し、血液凝固因子製剤を通じて血友病患者を中心に多くの感染被害をもたらした。1980年代の半ばから日本でもウイルス不活化製剤が使われるようになり、血液凝固因子製剤を通じた新たなHIV-1感染は起こらなくなったが、日本では血液凝固因子製剤を通じてHIV-1に感染した血友病の患者が感染者の多くを占めている。 |
| ■ 昭和61年度から厚生省HIV感染者発症予防・治療に関する研究班において血友病患者を中心にHIV-1感染者の動態と病態を把握する発症予防・治療の研究が進められ、HIV感染症の研究として重要な役割を果たしてきた。平成9年度には研究体制の改変が行われ、血液凝固因子製剤を通じてHIV-1に感染した患者を対象にした調査と治療法を開発する臨床研究の組織となった。これを機会に感染者数とその病態の調査研究は、現在の進歩した医学と社会環境に相応しいものに再構築された。 |
| ■ 調査対象は昨年度までの研究班の班員または班友であった血友病とHIV感染症の専門医、ならびに血液凝固因子製剤を製造または販売している製薬会社の協力を得て研究班が把握した血液凝固因子製剤の納入先医療機関とした。調査対象疾患はHIV-1感染の有無にかかわらず、全ての血液凝固異常症と血液製剤によりHIV-1に感染し、1997年10月30日までに死亡した患者と血液凝固因子製剤による感染者からの二次感染者とした。1924通(1446医療機関、1506診療科)の調査票を郵送して、平成9年10月30日の時点での情報提供の協力を要請した。調査の対象とした1446施設の中から、救急診療のみの施設、調剤薬局等を除いた、真の対象施設は1336施設と推定され、このうち1154施設から回答が得られ、実質回収率は83%であった。 |
| ■ 回収された調査票は、複数の施設間での患者の重複を避けるため、生年月日と病名をもとに症例固定を行った。この結果、血液凝固異常症として生存例総数4692例(血友病A3288例・血友病B698例・フォンヴィレブラント病507例・類縁疾患199例)と、血液凝固因子製剤によりHIV-1に感染し死亡した493例(血友病A373例・血友病B110例・フォンヴィレブラント病1例・類縁疾患6例・その他3例)が集計された。今回の調査の結果、血液凝固因子製剤によりHIV-1に感染した患者の総数は、生存例941例と死亡例493例を加えた1434例(血友病A1083例・血友病B322例・フォンヴィレブラント病8例・類連疾患13例・その他8例)となった。また、血液凝固因子製剤による感染者からの二次・三次感染者として30例が報告された。 |
| ■ このような全国的規模での全数調査は国際的にみても大変貴重なものであり、今後も継続し、血液凝固異常症とHIV-1感染症の治療法を発展させるために役立てていきたい。[平成11年3月] |
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第13回日本エイズ学会学術集会・総会会長:根岸昌功 |
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| 1987年に発足した日本エイズ学会は今年で14年目を迎えます。1998年末の会員数は1236名になっており、会員の分野は基礎医学、臨床医学、疫学、心理、ソーシャルワーク、社会医学、NGOなど多分野にわたっています。 | ||||
| 今年(1999年)は昨年に引き続き東京で開催いたします。今年の集会は議論の時間を多く取るための工夫をしています。特別招待講演にはオーストラリアからJ.Goldをお招きし、地域でのHIV診療体制とその構築、Albion Street Centerの果たす役割について話していただく予定です。また、医師向けの教育プログラムの実際をコロラド大学のSchooley教授にお願いしています。今回は研究発表に加えて、日本のHIVカウンセリング−その10年の歩みと今後の課題など、いくつかのトピックスをテーマにした集会も企画しています。多数の皆様のご参加と活発な議論を期待しています。どうぞご参加ください。 | ||||
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| <抄録> | ||||||||
| 血液凝固因子製剤を通じてヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)に感染し、1997年10月30日までに死亡した患者数の年次推移と死因について報告する。全国1,446医療機関を対象に調査し、施設間の重複を排除して症例を固定した。血液製剤によりHIV-1に感染した1,434症例のうち、493症例が死亡していた。出生年代は早いほど死亡率が高く、AIDSの特徴的症状を認めた群のCD4陽性細胞数は平均25個/μlであったのに対して、AIDSの特徴的症状を認めずに死亡した群の平均は158個であった。AIDSの特徴的症状を呈した死亡者は、1994年まで増加を続け、1995年と96年は45人、42人とほぼ同数であったが、1997年は19人と著明に減少した。抗HIV療法の進歩で日和見疾患も減少したが、予防が可能なカリニ肺炎や非定型抗酸菌症などがなお死因の上位を占めた。日本での死亡数の減少は米国に比べて1年遅れた。適切な治療法の普及と新薬の迅速な導入が、患者の生命を守る上できわめて重要である。 | ||||||||
| <コメント> | ||||||||
| ■ 薬害HIV裁判の和解を受け、原告団が厚生省に要求した一つの項目は、薬害HIV被害の実態解明でした。厚生省研究班、発症予防治療班の役割がこれを担うことになりました。研究班では当時血液製剤を使ったとみられる医療機関を探し、担当医に連絡をつけ、そこから1例ずつ追跡するという方法をとりました。 | ||||||||
| ■ 苦労された点は症例の固定でした。もう長期間を経過しており、相当数の患者が医療施設を変えたり、またがって受診をしています。重複がどのくらいあるのかわかりませんでした。この研究班では氏名のイニシャルと生年月日と病名で照合する方法をとり、434例を重複としました。 | ||||||||
| ■ 死亡者数が1997年には明らかに減少したことは大切な所見で、日和見感染症の治療と予防、そしてHIVプロテアーゼ阻害剤による治療の影響でしょう。このことは、海外で認可された抗HIV薬を早く導入することが大切であることを物語っていると思われます。[TAKATA] |
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<1999:Mimaya> 厚生省HIV感染者発症予防治療に関する研究班(平成10年度)調査結果
( )は死亡率 <1999:Mimaya を一部改変> |
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平成10年12月31日現在 厚生省エイズ動向委員会 ウェブ:http://www.acc.go.jp/mhw/mhw_survey/mhw_survey.htm |
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| ● 年次報告が公開されている | ||||||
| ■ 1999年3月に日本のエイズ統計1998年版の年報が発表されました。集計は平成10(1998)年12月31日までにエイズ動向委員会によって確定されたHIV感染者・AIDS患者と病変死亡者(病変報告票で死亡が報告された者)です。拠点病院には都道府県の担当部局から印刷物として配布されています。 | ||||||
| ● 年次報告の特徴 | ||||||
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■ 厚生省に届け出があった書類から、HIV感染者、AIDS患者と病変死亡者を、日本国籍と外国国籍ごとに、年次、感染経路、性、年齢、感染地、居住地の別およびそれらの組み合わせで二次集計してあります。これらから、下記の6点が特徴としてまとめられました。
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| ● この統計の欠点 | ||||||
| ■ これらの欠点の第一は、感染者個人にユニークなIDがつけられていないため、重複チェックや追跡ができないことです。義務ではない病状変化や死亡報告の報告率がどの程度か検証されていません。また外国人では感染者・発病の届けのみで、そのまま出国した場合、統計上は「いつまでも発病しないまま、あるいは生存中」になります。このため例えば1999年1月1日に日本にいるHIV感染者数、生存AIDS患者数という数値は存在しないのです。第二の欠点は、輸入血液凝固因子製剤による感染者“いわゆる薬害HIV”の集計方法が研究班の報告に基づいて別集計だった点です。なお1999年4月以降は感染症新法により、薬害かどうかには関係なく届けなければならなくなりました。[TAKATA] |
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| ■ 1998年末の時点で、世界では3,340万人のHIV/AIDS患者が生存中であり、そのうち3,220万人は成人で、120万人が15歳未満である*1)。 | ||||||||
| ■ 世界では15歳から49歳の間の成人の100人に1人がHIVに感染している*1)。 | ||||||||
| ■ 世界で生存中の3,220万人の成人HIV/AIDS患者のうち、43%は女性であり、その割合は増加中である*1)。 | ||||||||
| ■ 1998年の1年間だけで新たに580万人がHIVに感染したと推定される。これは毎日およそ16,000人である。この新規感染の95%以上は発展途上国で起こっている*1)。 | ||||||||
| ■ 1998年には10歳から24歳の間の若者が毎日7,000人、新たにHIVに感染した。これは1分に5人の割合である*1)。 | ||||||||
| ■ 1998年末までに世界でHIV/AIDSに関連した累積死亡者数は1,390万人であり、成人1,070万人、小児320万人である*1)。 | ||||||||
| ■ 1998年だけで世界で250万人がHIV/AIDSに関連した病気が原因で死亡した。これには15歳未満の子供51万人が含まれる*1)。 | ||||||||
| ■ 世界では成人HIV感染者の75%以上が異性間の性交渉によるものである*1,2)。 | ||||||||
| ■ 乳幼児と小児のHIV感染の90%以上が母から子への(垂直)感染である*1,2)。 | ||||||||
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| ■ アメリカでは1998年12月31日までにCDC(疾病管理防疫センター)に報告されたエイズ患者数は688,200人である*3)。 | ||||||||
| ■ このうち570,425人(83%)が13歳以上の男性であり、109,311人(16%)が13歳以上の女性であり、8,461人(1%)が13歳未満の小児であった*3)。 | ||||||||
| ■ 1997年にエイズと診断された患者数は50,384人で、1996年の60,669人よりも17%ほど減少していた*3)。 | ||||||||
| ■ アメリカでエイズと診断される女性の割合は、1985年の7%から、1998年の23%へと増加がみられた*3)。 | ||||||||
| ■ 1998年にアメリカで報告されたエイズ患者のうち、45%が黒人、33%が白人、20%がヒスパニック系、そしてアジア太平洋地域系・アメリカインディアン・アラスカ原住民は1%以下であった*3)。 | ||||||||
| ■ アメリカで1998年に新しくエイズと報告された患者数は、背景人口10万人あたりで、黒人では66.4人、ヒスパニック系では28.1人、白人では8.2人、アメリカインディアン・アラスカ原住民では7.4人、そしてアジア太平洋地域系では3.8人であった*3)。 | ||||||||
| ■ 最近の研究によると、現在アメリカには65万から90万人のHIV感染者が生存中と推定されている*4)。 | ||||||||
| ■ 1997年末までにアメリカには270,841人のエイズ発症者が生存していると推定された。これは1996年に比較して12%の増加である*3)。 | ||||||||
| ■ 1997年には生存中のエイズ患者の19.1%が女性であり、これは1992年の13.8%よりも増加している*3)。 | ||||||||
| ■ アメリカで1998年にエイズと報告された男性の中で、男性間の性的接触は45%と最も多く、これに静注薬物使用者の21%が次いでいる*3)。 | ||||||||
| ■ アメリカで1998年にエイズと報告された女性の中で、HIV感染の危険をもった男性との性的接触によるものが38%と最も多く、ついで静注薬物使用者が29%であった*3)。 | ||||||||
| ■ アメリカでは異性間の性交渉によるエイズ患者の割合が増加している。アメリカのエイズ患者では、1991年の8.5%から1997年の22.1%に増加したと推定される*5)。 | ||||||||
| ■ 1998年12月までにCDCに報告されたエイズ死亡者数は410,800人である*3)。現在アメリカではエイズは25歳から44歳までの死因の第5位となっている*6)。 | ||||||||
| ■ 1996年にはアメリカではHIV感染症に起因する死亡例が31,130人であった。しかし1997人には16,685人となり、47%の低下がみられた*6)。 | ||||||||
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<REFERENCES> 1) UNAIDS: Report on the Global HIV/AIDS Epidemic, December, 1998. 2) Quinn T. Global burden of the HIV pandemic. Lancet 1996;348:99-106. 3) Centers for Disease Control and Prevention (CDC). HIV/AIDS Surveillance Report 1998;10(no.2):1-44. 4) Karon JM, et al. Prevalence of HIV infection in the United States, 1984 to 1992. JAMA 1996;276(2):126-131. 5) Centers for Disease Control and Prevention, unpublished data. 6) Centers for Disease Control and Prevention, National Center for Health Statistics. National Vital Statistics Report, Vol. 47, No. 4, October 7, 1998. |
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| ★ 厚生省研究班で東大医科研の岩本先生達は、抗HIV治療ガイドラインを作られました。これをpdfファイルとして広く公開しています。上記サイトから自由にダウンロードできます。外国では当然なことでも、日本では画期的です。一般的にガイドラインというものは専門家が十分な文献考察を行って提示するものです。強制力はありませんし、主治医の裁量を越えるものではありません。しかしガイドラインから外れた診療を行う前に、主治医はそれなりの根拠を示す必要があるでしょうし、患者は別の医師の意見を求める権利があるでしょう。当然のことですが、本ガイドラインの内容は研究班の結果であって、厚生省の公式見解ではありません。また新しい知見や薬が増えたらその度に改訂されるべきだと思います。[TAKATA] | ||||||||
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(<まえがき>から引用) 我が国では、HIV感染症の治療に関する情報のほとんどを欧米に依存しているのが現状である。サンフランシスコやニューヨークには日本全体の数倍に当たるHIV感染者がいることを考えると、これも当然の結果といえる。本ガイドラインも米国のDepartment of Health & Human Servicesが発行するガイドラインに大きく準拠している。しかしながら、薬剤の服用量・吸収・代謝・排泄の人種差や流行しているHIVのサブタイプの差など、我が国には我が国独自の問題点があり、できる限りそのような情報も加えたつもりである。本ガイドラインが我が国でHIV診療に携わる医療従事者の方の一助となれば幸いである。 |
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| ■ 抗HIV薬の使用に関する最新の情報を反映したものです。この領域の変化は非常に早く、小児作業部会も継続的に新しいデータをレビューしてガイドラインに織り込もうとしています。最新の文書は1999年3月のもので、追加部分や削除部分をわかりやすく黄色にハイライトしています。今回の改訂版では新しいヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤であるアバカビル(Ziagen)を加えました。 | ||||
| ■ 13歳以下のHIV感染小児の治療については治験など科学的なデータの裏付けが少ない状態です。成長過程にあること、薬物代謝が成人と異なること、さらに小児特有の問題(言葉、飲みにくい薬の剤型や味、動機づけなど)があります。小児のHIV感染症治療にあたるドクターにとっては、非常に貴重な文書だと思います。 | ||||
| ■ 原文はATISのホームページからダウンロードをすることができます。pdf形式で256KB、A4で52ページあります。 |
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| ■ 合衆国保健衛生省・アメリカ感染症学会による「HIV感染者の日和見感染症予防指針」<1999年改訂版>(案)が公開されました。文書は上記のHIVATIS(the AIDS Treatment Information Service)のホームページで入手できます。A4版のpdf文書で70ページを越えるものです。 | |||||||
| ■ 前回のと1997年版を元にしながら、この間に進歩が見られた分野を考慮に入れて、HIV感染者の主な寄生虫、細菌、真菌そしてウイルス感染症の予防や治療についての推奨を行っています。 | |||||||
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■ 特に重点を置いたものは次の7点です。
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広島大学医学部附属病院 輸血部 高田 昇 |
| ★ 薬が市販された後に判明する副作用があります。特に副作用かどうか確定できないもの、正確な頻度や発生機序がわからないものもあります。多くの抗HIV薬は市販後全数調査が義務づけられています。見慣れない有害事象も無視せずに報告して下さい。プロとしての冷静な観察と記録が大切です。以下は、http://www.hivatis.org/の文書を参考にしながら解説します。 |
| 1.3TC中断によるB型肝炎の重症化 |
| ■ 3TC(エピビル)はHIVにもHBV(B型肝炎ウイルス)にも有効です。HIVに効かなくなった、あるいは他の理由で3TC服用をやめると、同時に抑えられていたHBVの再増殖が始まり、B型肝炎が重症化することがあります。従って、本剤を投与する前にB型肝炎ウイルスの存在の有無と評価を行うこと、患者さんへの指導を行うこと、中止については慎重な観察が必要です。 |
| 2.乳酸アシドーシス/急性脂肪肝 |
| ■ ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTIs)の使用で乳酸アシドーシスや急性脂肪肝を伴う高度の肝臓腫大が報告されています。非常に稀ですが、発生すると死亡率が高いので要注意です。症状は様々で胃腸症状のうえに肝機能異常が著明です。症例によっては呼吸困難があります。説明がつかない高度肝障害が現れたら患者を入院させ、治療は中断してください。 |
| 3.皮疹 |
| ■ 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTIs:日本では現在ネビラピンだけ、他にデラビルジン、エファビレンツがある)の使用で皮疹がかなり発生するようです。今後、国内導入予定のアバカビル(ザイアジェンR)でも発生します。重篤な皮疹の頻度は低率ですが、中にはスチーブンス・ジョンソン症候群や死亡例も報告されています。患者にしっかり伝えておくこと、そして中等度以上の異常が発生したら薬剤を中止して下さい。 |
| 4.高血糖と糖尿病 |
| ■ プロテアーゼ阻害剤治療中の患者で、高血糖、糖尿病、あるいは糖尿病性ケトアシドーシス、すでにあった糖尿病の悪化などが報告されています。症状発生までの期間は、中央値で63日です。可逆的かどうかわかっていません。発生しても多くの患者ではプロテアーゼ阻害剤を続行し、経口血糖降下剤やインシュリンが使われています。糖尿病の病歴がない患者でも治療開始前の教育、定期的な検査が必要です。 |
| 5.脂肪沈着異常症と高脂血症 |
| ■ プロテアーゼ阻害剤を含んだ抗HIV療法の時代になって増えてたものです。体の脂肪沈着の変化を“リポジストロフィー症候群”(lipodystrophy)と呼んでいます。中心性の肥満と末梢の脂肪組織の消耗が起こります。中には内臓への脂肪沈着、後頸部の脂肪沈着(buffalo's hump)があり、四肢がやせ細るために静脈が浮いて見え、顔がやせこけ、乳房が巨大化するものがあります。この症状に対する治療の推奨は現在ありません。美容上大きな問題となる例があります。 |
| 6.血友病患者の出血エピソードの増加 |
| ■ プロテアーゼ阻害剤の使用にともなって血友病患者の自然出血エピソードが増えることが注目されています。ほとんどは平素の関節や軟部出血ですが、時には脳出血や消化管出血もあります。使用開始からの中央値は22日です。患者によってはプロテアーゼ阻害剤による治療を続けながら、より多くの凝固因子製剤の輸注を行って対処しています。[Takata] |
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〜 高まる薬剤耐性検査のニーズ 〜 |
| * 服薬がうまくできているかの吟味が先決 | |||||||||||
| ■ エイズUpDateジャパン第1号の記事で最も反響があったのが、薬剤耐性HIVの話題でした。耐性は治療失敗の原因でもあり、結果でもあります。薬がきちんと飲めないことが大きな要因で、患者さんが「これから心を入れ替えて、ちゃんと飲みます」と誓ったときには、「交差耐性のせいで飲む薬がない」となることがあります。耐性の問題を深刻に受けとめているドクターや患者さんは、まず“服薬アドヒアランスを高める”努力をして下さい。それが先決です。薬剤師さんに加わってもらうのもよいでしょう。 | |||||||||||
| * 薬剤耐性検査を依頼する前に | |||||||||||
| ■ 「薬剤耐性検査をして欲しい」というお問い合わせがあります。その前に一言。現在行われている“薬剤耐性検査”は“遺伝子型(genotype)検査”と呼ばれる間接的な検査法です。利点も欠点もあります。まず第一に、本検査法は臨床検査ではなく、まだ研究的なものだということを理解して下さい。遺伝子検査の結果と患者さんの治療結果を照らし合わせ、この検査が十分に意味があるという証拠は揃っていません。第二に、すべての耐性遺伝子が見つかっているわけではない、ということです。第三に複数の異常が同時にある時の意義も未確立です。従って、結果の解釈には相当専門的な知識と経験が必要です。専門家さえわからないことがあります。 | |||||||||||
| * ブロック別の薬剤耐性検査 | |||||||||||
| ■ 北海道ブロックは北海道大学病院を通じて道立衛生研究所で実施します。エイズ治療研究開発センターは院内独自で実施します。東海ブロックは国立名古屋病院、近畿ブロックは国立大阪病院、九州ブロックは国立病院九州医療センターが、それぞれブロック内の依頼に応じて実施しています。それぞれ、担当者に連絡をとって下さい。 | |||||||||||
| * 国立感染研に依頼する場合 | |||||||||||
| ■ 残りの東北ブロック、関東甲信越ブロック、北陸ブロック、中四国ブロックは国立感染症研究所エイズ研究センターに依頼しています。エイズ研究センターでは、臨床のドクターからの依頼を喜んで引き受けて下さいますが、後の人たちに役立てたいと願っています。1)必ず臨床データを教えて下さい。2)定期的に(3ヶ月に1回)継続して依頼して下さい。検査の結果は1〜1ヶ月半かかります。研究的な検査ですから無料です。 | |||||||||||
| * 具体的な段取り | |||||||||||
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■ 次のような順序になります。
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| * 今後、耐性検査はどうなるか | |||||||||||
| ■ どのような薬剤耐性検査も“保険適用”にしている国はまだありません。少数例の報告ですが、薬剤耐性検査に基づいた治療変更の方が、服薬歴のみに基づいた治療変更よりもHIV RNAの減少率が良かったというものがあります。複数のキット化された検査法を使った臨床試験が始まっています(Lancet 1999;353,2173, 2195)。検査の普遍性、妥当性があるということになれば、将来は当然保険がカバーするようになるでしょう。[TAKATA] |
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(匿名、女性、感染者) |
| 医療というのは、いわゆる臨床だけではなく、保健、福祉などと切っても切り離せないものだということを、最近、実感しています。例えば、健康保険。健康保険のしくみなんて、HIVのために病院に通うようになるまで「毎月の保険料は高いんじゃないか」程度にしか考えたこともありませんでした。 |
| けれども、知らないということは恐ろしいことです。最近、「健康保険は二重掛けできる」といったいいかげんな裏情報を信じてしまい、2ヶ月分の医療費を全額自己負担することになってしまいました。参加した研修会などで「医療従事者の連携が大切」と言っていたにも関わらず、自分自身のこの事態。患者である私ももっとしっかりしなければいけないと痛感しましたし、医療従事者も自分がはっきりとわからないのであれば、他の職種に相談するといった機転が必要ではないかと思いました。 |
| 「エイズUPDATEジャパン」はいろいろな情報が盛りだくさんですね。医学的な情報だけではなく、保健福祉の情報もたくさん提供してほしいと思いますし、感染者も含めて様々な職種の人々に読んでほしいと思います。まず、自分自身が「知らない」ということを知るためにも。 |
| <編集者から> 保険の二重払いというのは知りませんでした。福祉関係の内容充実には、記者を募集しないといけませんね。 |
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URL= http://www.iijnet.or.jp/iyakuhin-kiko/Q4.htm |
| ■ 血液製剤に混入したHIVにより健康被害を受けた方の救済等について、(1)受託給付事業、(2)健康管理支援事業、(3)調査研究事業を行っています。秘密は守られます。お問い合わせは、業務部調査役Tel:03-3506-9415(直通)まで。 |
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URL= http://webabst.iph.go.jp:8890/ |
| ■ 厚生省の科学研究費を使った研究班の班長は研究成果を報告書にして、毎年厚生省に提出しなければなりません。印刷されたものは、国立国会図書館や医学図書館に寄贈されると思いますが、国民からは見えにくいものです。厚生省は、厚生科学研究費補助金等で実施した研究報告書の概要版をデータベース化して、インターネット上で閲覧、検索等を行うことができるようにしています。情報公開あるいは流行の“アカウンタビリティ”ですね。エイズは「先端的厚生科学研究分野 エイズ対策研究事業」に掲載されています。 |
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URL= http://www.bpro.or.jp/contents/japanese/contents_ja.html |
| ■ 血液製剤調査機構は厚生省認可の財団法人です。血液事業に関する最新トピックスや、凝固因子製剤に関する内外文献を紹介しています。機関誌「血液製剤調査機構だより」はバックナンバーがあり、その他pdf文書やリンク集があります。コツコツと情報を収集してあり、時々のぞいて見られることをお勧めします。 |
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URL= http://www.med.hokudai.ac.jp/~sakura-w/index.htm URL= http://info.med.hokudai.ac.jp/hiv |
| ■ 北大病院の全科の人たちが原稿を持ち寄って作ったマニュアルなのですね。この度公開されました。患者さん向けのQ&Aの作りがとても丁寧です。 |
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URL= http://www.onh.go.jp/khac/ |
| ■ 国立大阪病院のHPの中に、近畿HIV/AIDSセンターのウェブがあります。スタッフの顔写真が並んでいます。薬についてわかりやすい説明があります。患者さんへの説明に最適で、みんなで利用させてもらっています。 |
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URL= http://www.acc.go.jp/accpage/chiryou_faq/chiryou_faq_idx.htm URL= http://www.acc.go.jp/accpage/99_faq/chiryou_faq_index.htm |
| ■ ACCの青木先生が、各地から寄せられる質問を、世界中の専門医に問い合わせ、集めて日本語で紹介した「よくある質問集」です。1年前には強気な治療を勧める鷹派の意見が多かったのに反し、一転して鳩派の意見が増えて、本当はコウモリ派じゃないかと思うほどです。 |
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URL= http://hiv.medscape.com |
| ■ ここに勝てるところはありません。ピカイチです。MedScape社は現在アメリカで急速な成長をしている、インターネットを使ったオンライン医療産業の一つです。G.D.Lundberg医師はJAMAを現在のトップクラスの医学雑誌に育てた有名な人ですが、今回MedScapeの編集長になりました。 |
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| ■ 例えば定期購読のN Engl J Medがわが家に届くよりも先に、このサイトに記事が掲載されています。それほど早いです。タイトルと短い内容紹介がついています。 |
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| 《厚生省、エイズ関連薬2品目を緊急収載》 |
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[6/14/99, 薬事日報、6/11/99] 日刊薬業 厚生省は11日、エイズ関連治療薬2成分2品目を承認すると同時に薬価基準に緊急収載した。昨年11月12日付で通知された抗HIV感染症治療薬の迅速承認(外国データに基づく事前評価を受けた後、承認申請後4ヶ月を目途に承認する)手続きが初めて適用され、今年3月の申請から約3ヶ月での承認、収載となった。薬価は1錠2261.10円。 ジドブジン、ラミブジンの新医療用配合剤(コンビビル錠、日本グラクソ)は、逆転写酵素阻害剤とプロテアーゼ阻害剤の3剤併用療法のうち逆転写酵素阻害剤の2種類を組み合わせたことで、剤数を減らせるメリットがある。逆転写酵素阻害剤としては6番目。米国では1997年に承認されている。 また、クロトリマゾール(エンペシドトローチ、バイエル薬品)は、HIV感染症患者における口腔カンジダ症に対する効能およびこの効能に関するトローチとしての投与経路の追加。1回1錠、1日5回、14日まで。1錠の薬価は374円。 |
| 《セローノジャパン、セロスティム注発売へ》 |
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[日刊薬業、(4/28/99)] セローノ・ジャパンは、スイスのアレス―セローノ社が開発した、ソマトロピン製剤のセロスティム注5mg(一般名:遺伝子組換えソマトロピン)を5月14日から発売すると発表した。 同剤は、ソマトロピンの持つ蛋白同化作用および蛋白異化作用を抑える働きにより、消耗症候にある患者(CD4リンパ球数200/mm^3以下の症候性HIV感染症および後天性免疫不全症候群に伴う体重減少患者)における除脂肪体重の増加および維持を行う。 日本で同適応症を取得した薬剤は初めて。既に米国でも希少疾病用医薬品として承認されたほか、カナダでも承認されている。日本では平成7年4月に希少疾病用医薬品の指定を受け、今年3月12日に輸入承認を取得した。薬価は48,525円(バイアル)。 |
| 《ニューヨークのエイズ死亡率減少が鈍化》 |
| [ロイターズ・ヘルス(05/11/99)] 1997年末にはニューヨーク市のエイズ死亡者数は67%も減少した。しかし同市公衆衛生局の担当者によると、この減少率は鈍りそうだという。1998年度の減少率は、特に35〜44歳のヒスパニック男性で鈍かった。1995年から1998年の7月にかけて、エイズ発病しながら生存中の患者数は22%も増加しているので、死亡率の減少は患者が抗HIV薬療法を受けることができるかどうかにかかっていると研究者は述べている。 |
| 《タイの感染増加は買売春ではない》 |
| [バッコック・ポスト・オンライン(05/14/99)] タイ公衆衛生省の新しい報告によると、エイズ発病者10万9,900人を含めたタイのHIV感染者は95万人に達したという。エイズは1984年以来3万人以上の命を奪った。エイズ患者の25%以上が25〜29歳、23.5%が30〜34歳、14%が35〜39歳である。男性での感染率は依然として高く、妊婦の感染率も期待したほどは低下しなかったので、カップルのための予防計画はあまり有効ではなかったと思われる。新規のHIV感染は買売春よりも主として防護のないヘテロセクシャルな性行為と薬物注射によっている。 |
| 《ベトナムでは1300人がエイズで死亡》 |
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[ハノイ発、AFPA、(07/20/99)] ベトナムでは累計1,341人がエイズで死亡し、これ以外に14,034人のHIV陽性者がいると、水曜日に全国エイズ予防委員会から公式発表が行われた。ベトナムでは非常に限られた人にだけ検査が実施されているので、ほとんどの感染者は発見されておらず、実際の感染者数は記載された数の10倍以上であろうと担当者はAFPに語った。最新の情報は7月10日のものである。 ベトナム保健省によると1999年末におけるベトナムのHIV感染者数は累計129,000になると推定している。ホーチミン市はHIV感染者数2,653人で最も多いが、北部のクァンニン郡では人口10万人あたりの感染率が184.57で最高であるとのこと。 ベトナムのエイズの拡散は静注薬常用と安全でない性交渉が原因と言われている。全国では20万人の静注薬常用者と10万人の売春者がいると推定されている。 |
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| ■ 前号について何人もの方からお誉めの言葉や、ご意見を頂きました。「ACCという略号がわからない」というお叱りもありました。申し訳ないことです。エイズの業界では通じるものとつい思ってしまっていました。今後注意します。 |
| ■ 私たちの患者さんの3分の1がインターネットを使っています。多くの記事の元はインターネットを通じて得ています。また寄稿を頂いた方の記事も、電子メールです。好まない方、どうしても使えない方もありますが、通信つきのパソコンはテレビと同じレベルのメディアになりました。 |
| ■ “エイズUpDateジャパン”の著作権は全国版と地方版の発行者に属します。しかし前もって許可を得ずにコピイして配布することを許可します。ただし販売したり、頒価のついた出版物に一部または全部を掲載してはいけません。著作物に引用する場合は情報源として“エイズUpDateジャパン”と記して下さい。 |
| ■ お読みになった感想やご意見をお待ちしています。[TAKATA] |
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レトロビル | カプセル | ジドブジン | ZDV | グラクソ・ウェルカム | 1987.9.18 |
| アジドチミジン | AZT | |||||
| ヴァイデックス | 錠剤 | ジダノシン | ddI | ブリストル・マイヤーズ・スクイブ | 1992.6.19 | |
| ドライシロップ | ||||||
| ハイビット | 錠剤 | ザルシタビン | ddC | 日本ロシュ | 1996.4.24 | |
| エピビル | 錠剤 | ラミブジン | 3TC | グラクソ・ウェルカム | 1997.2.14 | |
| ゼリット | カプセル | スタブジン | d4T | ブリストル・マイヤーズ・スクイブ | 1997.7.25 | |
| コンビビル | 錠剤 | − | AZT/3TC | グラクソ・ウェルカム | 1999.6.11 | |
| ザイアジェン | 錠剤 | 硫酸アバカビル | ABV | グラクソ・ウェルカム | 1999.9.10 | |
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ビラミューン | 錠剤 | ネビラピン | NVP | 日本ベーリンガー・インゲルハイム | 1999.11.27 |
| ストックリン | カプセル | エファビレンツ | EFV | 萬有製薬 | 1999.9.10 | |
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クリキシバン | カプセル | 硫酸インジナビル | IDV | 萬有製薬 | 1997.3.28 |
| インビラーゼ | カプセル | メシル酸サキナビル | SQV | 日本ロシュ | 1997.9.5 | |
| ノービア | カプセル | リトナビル | RTV | ダイナボット | 1997.11.20 | |
| ビラセプト | 錠剤 | メシル酸ネルフィナビル | NFV | 日本たばこ | 1998.3.6 | |
| ノービア | 液剤 | リトナビル | RTV | ダイナボット | 1998.9.25 | |
| ソフトカプセル | 1999.8.25 | |||||
| プローゼ | カプセル | アンプレナビル | APV | キッセイ薬品 | 1999.9.10 |
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川崎医科大学 血液内科 山田 治 |
| ■その誕生 | |
| 岡山県はHIV感染者・患者数も少なく、行政指導によるエイズ拠点病院整備が進む中で、HIV/AIDSに関する正しい知識とその対応方法を学ぶのは、個人レベルでの自発的努力によるものでした。そんな時、広島大学小児科上田一博先生、原医研内科高田昇先生、および保健管理センター児玉憲一先生達が毎年3月に開催する厚生省山田班中国ブロック連絡会議とカウンセリング研修会は、わずか1泊2日の短い日程ですが、すごく新鮮で、情報量の多いものでした。 | |
| 広島ではAIDSの専門医、カウンセリングを行う臨床心理士、患者会および行政のサポートを受け、多職種・患者の連携を活かした、レベルの高い診療を行っていることに驚きを感じると同時に、岡山でもこんな組織がつくれればいいな、と思っていました。 | |
| ちょうどそんな折り、平成6年3月に岡山の桃太郎荘(国民宿舎)で第6回の中国ブロック連絡会議が国富泰二先生(岡山赤十字病院小児科)のお世話で開催されました。この会に参加した倉敷中央病院小児科の河村一郎先生から、岡山でカウンセリングを中心としたHIVの勉強会を始めたいと相談を受けたのは、その直後でした。早速二人で自分の職場で関心を持つ仲間に呼びかけ、第1回の「倉敷HIVカウンセリング研究会」が開かれたのは平成6年5月17日のことでした。 | |
| ■研修内容 | |
| 研究会は、日常の診療が終わった6時半から9時までの2時間半が勉強時間です。予算はなく、会場も倉敷中央病院か川崎医大附属病院のカンファレンス室を利用しました。世話人の差し入れたサンドイッチを食べながら、広大の児玉先生の指導方法をまねて、ビデオカメラを回していたのは河村先生でした。登場人物となる感染者・患者、その対応をする医師、看護婦の役割を決め、闇雲にRole playを始めました。しかし、今回研究会の内容を振り返ってみると、@HIV陽性告知前の医療者間のチームミーティング、AHIV陽性告知の仕方、Bパートナー告知について、C陽性患者に対する看護婦の対応方法、Dエイズ発病患者の入院受け入れと患者理解、EPrivacyの秘守義務とその意味、血友病HIV感染者と性感染HIV感染者の違い、F針刺し事故時の対応、G外国人HIV感染者の対応、H妊婦検診と妊婦HIV陽性患者について、といろんな場面に対応した取り組みについて勉強してきたなぁと感慨を新たにしております。 | |
| ■転換期 | |
| 河村先生が開業で平成10年7月に倉敷中央病院を離れました。藤原充弘先生がその後任として着任され、この研究会の共同世話人になって頂けました。しかし、この研究会も5年目を迎え、参加者も倉敷市だけでなく岡山市のエイズ拠点病院の方も参加して頂けるようになり、その名称を「岡山HIV診療ネットワーク」に改め、再出発することにしました。研究会は、病院医師3名、保健所医師1名、看護婦2名、MSW1名、臨床心理士1名の計8名の幹事で今後の運営を立案・実行することになりました。定例会は2カ月に1回の勉強会を川崎医大、倉敷中央病院、岡山済生会病院の3カ所で持ち回りの開催とし、年に2回は外部講師を招いての特別講演会を行うことが決まりました。 | |
| 早速、発足を記念しての講演会を平成11年1月19日に行いました。講師は、大阪HIV裁判の原告感染者の方と、10年以上にわたりHIV感染者の支援を行ってきたNGOの方のお二人でした。寒い時期にもかかわらず70名近い参加者が集まりました。感染者の方がご自分の生き方と医療者に対する要望を話されたときには、思わず涙を流す聴衆の方も見かけました。また、NGOの活動は、これからのHIV感染者のQOLを向上するためにも、その活動を医療チームと連携させる必要性を強く感じさせるものでした。 | |
| 次いで第2弾としてHIV/AIDS診療における看護の役割についてを、JANACの堀成美さんに講演して頂きました。音入りのとても美しいスライドを使用しながら、迫力のある熱演に聴衆の看護婦も強いインパクトを受けたように思います。とくに服薬援助に関しては、とても良く努力していることが理解できました。 | |
| そして第3弾は、現在増加しつつあるHIVと結核の合併についてのお話を国立療養所東京病院の永井先生から伺うことが出来ました。土曜日の夕方という不便な時間帯にもかかわらず60名の参加者を迎えて、HIV感染者に合併する結核の特徴を聞くことができました。 | |
| ■ 今後の展望 | |
| HIV感染症はここ数年でとても以前では考えられない程の進展を示しています。AIDS死亡者数は減少し、日和見感染症の発症は激減するという抗HIV薬の効果を体感できるようになってきました。しかし、初診時AIDS発病症例の問題や、抗HIV薬の慢性毒性のコントロ−ル、服薬援助など、まだまだ治癒をめざすには残された道の長さを感じさせます。 | |
| 幸い、平成10年度よりエイズ予防財団から「HIV診療医師情報網支援事業」の補助を受けることができ、岡山HIV診療ネットワークの活動をより広く、より活発に行うことができるようになりました。 | |
| 現在の参加者は看護職が多く、一方では臨床心理士(岡山県のエイズ派遣カウンセラー)、MSWおよび医師が集まっていることから、多職種間のネットワーク役を果たすことが一つの役割と考えられます。また、エイズ拠点病院間の連携をとることや、HIV医療・看護・福祉・行政の最新情報の提供を行う情報ネットワークの充実なども今後の課題と考えております。 | |
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そこで、本ネットワークでは、HIV感染症を良く理解した上で、保健所の予防・啓発活動に始まり、MSWによる身体障害者手帳交付や更生医療、障害者年金等の問題、そして、陽性告知から終末期の各時期に問題となる、HIV感染者の心理的問題に対するカウンセリングまで、まだ医師・看護婦の苦手な分野の知識を深め、HIV感染者に役立つ他職種へのコンサルテーションや有効活用法を、勉強していきたいと思っています。このような岡山HIV診療ネットワークですが、今後とも皆様の暖かいご支援を宜しくお願い致します。
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広島大学医学部附属病院 輸血部 高田 昇 |
| ★ 1998年4月1日から1999年3月31日の間の、中四国エイズセンターの活動報告です。詳細版は、1999年10月開催予定の中国四国エイズ拠点病院連絡会議で、広島県の事務局から配布される予定となっています。 |
| [1] 中四国エイズセンターの役割 |
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■ 中四国エイズセンターは自称であり、厚生省が指定した中国四国地方ブロック拠点病院を構成する3病院(広島大学医学部附属病院、県立広島病院、社会保険広島市民病院)のスタッフにより運営されている。3病院では、次のことを行う。 (1)HIV感染者に対する包括的ケアを提供。 (2)ブロック内の相談に応じ、患者受け入れや短期医師派遣を実施。 (3)医療従事者へのエイズ教育と研修。 1)研修会への講師派遣。 2)職種別研修プログラム(医師、看護職、薬剤師、心理職・MSW)実施。 (4)最新エイズ情報の提供。 1)ニュースレターの発行、2)インターネットのホームページの運営。 (5)HIV感染症の基礎的・臨床的研究。 |
| ■ これらの事業を行うために、(1)広島県と広島大学と受託研究契約事業、(2)厚生省科学研究費助成金事業「エイズ治療のブロック拠点病院と拠点病院の連携に関する研究班」、(3)「HIV感染者の発症予防・治療に関する研究班」、(4)エイズ予防財団との受託研究事業などの経費を使用している。以下、この項目順に概説する。 |
| [2] 広島大学医学部附属病院におけるHIV感染症の包括的ケア |
| 2-1. HIV感染者診療の概要 |
| ■ 1998年度の新規来院患者数は11人であり、本院における累計のHIV感染者数は60人となった。居住地別では広島県48人(外国人5人)、山口県7人、島根県2名、その他3人である。感染経路別では輸入血液製剤(血友病)、38人、男性と性行為をもつ男性8人、異性間の性行為13人(女性4人)、不明1人である。これらの内13人は転居(2人の外国人は帰国)し、2人は紹介もとの病院で観察中である。転居したもの、紹介もとにいるものを除いた45人中、エイズ発病は18人で、死亡は13人であった。12人のエイズ死亡例のうち10人に病理解剖が許可された。本院における最後のエイズ死亡例は1995年12月である。患者数の増加にもかかわらず、治療の進歩により本疾患は死亡しない病気となってきた。 |
| 2-2.本院職員のためのエイズ研修 |
| ■ 1999年3月8日に、附属病院HIV委員会、HIV医療対策室の主催で、病院全職員、医学部、歯学部、原医研の学生・教職員を対象にした講演会が行われた。同様の研修会は随時開催されている。 |
| 2-3.包括的ケアのための定例スタッフ・ミーティング |
| ■ HIV感染者の包括的ケアとサポートを目的に、3病院のエイズ担当スタッフ(医師、看護職、薬剤師)と、広島県の派遣カウンセラー(心理カウンセラー、MSW)が、毎月1回定例スタッフ・ミーティングを続けている。この中では、(1)HIV感染症に関する文献紹介・最新情報のレクチャー、(2)他の会合やカンファレンスの報告、(3)事例紹介と検討(毎月2〜5例)、(4)今後のスケジュール紹介、(5)ブロックで主催する行動の立案・計画・分担の相談を行っている。 |
| [3]ブロック内のHIV診療支援 |
| 3-1.紹介患者の診療および治療相談 |
| ■ second doctor's opinionを求めた紹介患者の診療を2件行った。この他、郵便、電話、E-mailなどによる医療機関からの治療相談は、山口県、鳥取県、香川県、高知県、広島県、愛媛県よりあった。うち4件が結核であったことは注目に値する。 |
| 3-2.拠点病院の症例検討会 |
| ■ 1998年度はHIV感染者を実際に診療している拠点病院(鳥取県、山口県)に出向き、院内で開催される症例検討会にコメンテーターとして参加した。徳島県(徳島HIV研究会)では、広大病院のエイズ解剖例について、CPC形式で学習する形式を行った。鳥取県の研修会では、看護者が症例呈示を行い討議が行われた。 |
| ■ 岡山HIV診療ネットワークは医療機関の壁を越えた、他職種の医療従事者によるNGOである。これまで28回におよぶ講演会や症例検討会を通じて、情報を共有しお互いのレベルを向上させる努力が続けられている。 |
| [4]医療従事者のエイズ教育と研修 |
| 4-1.エイズ予防財団のカウンセリング研修会 |
| ■ エイズ予防財団が主催するカウンセリング研修会には、2人が指導スタッフとして参加した。また中四国エイズセンターのスタッフ2人が研修を受けた。 |
| 4-2.ブロック内のエイズカウンセリング研修会 |
| ■ 四国ブロックのカウンセリング研修会(高知市)、中国ブロックのカウンセリング研修会(山口県小郡町)の指導スタッフとして参加した。 |
| 4-3.各県の医療機関連絡会議 |
| ■ 各県(広島県、山口県、愛媛県、鳥取県、島根県、徳島県)が主催するエイズ受療協力医療機関の連絡会議に出席し、中四国エイズセンターの役割について説明した。 |
| 4-4.拠点病院のエイズ研修会 |
| ■ 中四国地方には58のエイズ拠点病院があるが、実際にHIV感染者診療経験をもたない施設が圧倒的に多い。このため各病院は県の支援を受けて、院内の職員を対象とした講習会を開いており、講師を16回派遣した。 |
| 4-5.薬剤師を対象としたエイズ研修 |
| 4-5-1.薬剤師による抗HIV薬勉強会 |
| ■ 薬剤師がHIV感染者に対し有効な服薬援助活動を行うことができること、また共有できるツール類の作成を行うことを目的に、3病院の薬剤師を中心に月例の勉強会が開始された。 |
| 4-5-2.薬剤師の抗HIV薬服薬指導のための研修会 |
| ■ エイズ拠点病院に勤務する薬剤師が、適正に抗HIV薬の服薬援助活動をできるようになることを目的に、講義と演習による1泊2日の研修会を2回開催した。総参加者数は57施設、60人であった。 |
| 4-6.看護職のためのエイズ初期研修プログラム |
| ■ 中四国ブロックのエイズ拠点病院に勤務する看護職を対象とした教育研修を行った。1回4人の少人数、1泊2日の短期で、講義と質疑、相互討論、教材の配布、ビデオ学習、外来診療見学、患者さんとの対話、まとめの討議等を実施した。極めて濃密な内容であったが、終了後の参加者アンケートでは全員が満足していた。1999年度も継続して実施される。 |
| [5]エイズ医療情報の提供 |
| 5-1.ニュースレターの発行 |
| ■ 「中四国エイズセンター・ニュースレター」はこれまで合計4号発行した。発行部数は800部であり、関係医療機関、保健所、医師会、歯科医師会等に送付している。 |
| 5-2.ホームページによる情報提供 |
| ■ 掲載の記事の容量はおよそ27メガバイトとなった。1999年3月には総アクセス数が22,000を越えた。「エイズ関連用語集」は2年ぶりに改訂された。 |
| 5-3.ホームページのCD-ROM化 |
| ■ 手持ちのパソコンで電話代を気にすることなく検索することができるようにするため、ホームページの全内容をCD-ROM出版し、全国の拠点病院、自治体担当課、NGO等に配布した。 |
| [6]HIV感染症の基礎的・臨床的研究 |
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6-1.抗HIV薬投与中患者の薬剤耐性HIV遺伝子に関する臨床的研究(省略) 6-2.HIVプロテアーゼ阻害剤の血中濃度に関する臨床的研究(省略) 6-3.HIV感染者の末梢血単核球中のプロウイルスDNAおよびメッセンジャーRNAの定量法の確立と経時的推移について。 |
| ■ この研究結果は1998年7月にジュネーブ市で開催された、第12回国際エイズ会議で報告した。 |
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| ■ HIV感染症に関する情報量は多く、変化も早いので、電子メールやインターネットの利用が最も役に立ちます。私たちの患者さんの3分の1が利用しているほどです。 |
| ■感染症新法の実施に伴い、特定疾病療養指針が示される予定です。次号はこれを特集したいと思います。 |
| ■エイズ対策にしてもエイズ研究班のあり方など、議論も沢山ありますが、最終的に決定づけるのは患者さん達であり、その周囲の国民の皆さん達だと思います。 |
| ■エイズ学会は12月2〜4日と、ついに3日間になりました。患者さんや一般市民まで参加します。[TAKATA] |
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