中四国エイズセンター
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最近の新型コロナウイルス騒ぎで思うこと

2020/05/15

みなさん、お久しぶりです。室長の藤井です。このブログ、2年以上更新されていませんでしたね。たまには私もブログをしてみましょっと。
新型コロナウイルス騒ぎで、多くの学会や研究会、会議が軒並み中止または延期となっています。またこのギョーカイで著名な先生方も、対応等で大変そうです。私はエイズは担当していますが、コロナは「担当外」と病院から認識されているようで、のほほんと過ごしています。本院は大学病院であり、かつ人工呼吸器やECMOを使用するような方のみ入院で対応、となっているため、外来中心の私は、むしろ暇と言う状況になっています。本当にすみません、って感じです。
さて、最近の新型コロナウイルス騒ぎを見ていると、35年前のエイズパニックを思い出します。そう、あの頃「パニック」と表現していましたね(今では、お笑い草です。だって今は、感染者が治療していれば、その人とセックスしても感染しないのですから(U=U))。今は「パニック」という言葉は使っていませんが、ネットの世界ではまさしく「パニック」状態です。様々な情報が錯綜し、どれが正しい情報なのか曖昧になっています。さらに、ネット警察なるものが暗躍し、勘違いした人たちがよってたかって個人攻撃をして、「社会死」を作り出しています。そのことから考えると、35年前よりひどいかも……と思うのは、私だけでしょうか?
最近、このギョーカイで頭の痛い問題が、施設へのHIV陽性者の受け入れ です。今もって35年前の知識を引きずっている職員がたくさんいて、研修に行っても、その場では好意的なコメントを言っておきながら、いざ受け入れとなると、あーだこーだ、と言って拒否します。この10年間くらい、この繰り返しです。(もちろん、一部の施設には好意的に受け入れていただきました)
しかし、これらの施設って今回の新型コロナウイルスの対応ってどうしてるんでしょうかね。少なくとも広島では、施設内でクラスターが発生したのは片手で足りる程度。みなさん、大変上手に感染拡大を抑制しているように見えます。それらの施設なら、HIV陽性者の受け入れなんて、簡単では? と思っています。
コロナ禍が一段落した後、同じことを言って断る施設もあるでしょう。しかし、施設の職員も今回のコロナ禍で勉強したと思います。HIV陽性者の受け入れ要請があったら、是非引き受けてほしいですね。
 

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