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第4回歯科診療体制構築会議を開催したんよ!

平成25年11月17日(日)に、《第4回中国四国地方HIV陽性者の歯科診療体制構築のための研究会議》が広島大学歯学部B棟第6講義室で開催されました。
<プログラム> 
9:30~9:40   開会の挨拶(広島大学病院 藤井 輝久先生)
9:40~10:50  講演1「HIV感染症の現状と展望」
講師:国立国際医療研究センター病院 エイズ治療研究開発センター
照屋 勝治先生
10:50〜11:00 休憩
11:00~12:00 講演2「北海道HIV/AIDS歯科医療ネットワーク構築事業の概要」
講師:北海道大学大学院歯学研究科 佐藤 淳先生
12:00~13:00 昼食休憩
13:00~15:00 会議
話題提供「病院外の歯科開業医とのネットワーク構築について」
講師:国立病院機構九州医療センター  吉川 博政先生
議題「中国四国ブロックにおけるHIV陽性者の歯科医療体制構築について」
(司会:広島大学病院 栗原 英見先生)
15:00~15:10 閉会の挨拶
この会議は、HIVおよびAIDSに対する知識を深めるとともに、それぞれの拠点病院、県歯科医師会におけるHIV陽性者の歯科診療の現状または問題点等を報告し、今後の課題等を話し合うことで、中国四国地方のHIV陽性者の歯科医療体制を構築することを目的とした会議でした。
参加者は、ブロック拠点病院である広島大学病院を中心に各県の中核拠点病院および、県歯科医師会の先生方に集まっていただき、今年は中国地方5県・四国地方4県より、計28の施設または県歯科医師会から50名の歯科医師・歯科衛生士が参加されました。
初めに、広島大学病院 輸血部長・エイズ医療対策室長 藤井輝久先生による開会挨拶で会議が始まりました。

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講演1では、「HIV感染症の現状と展望」というタイトルで、国立国際医療研究センター病院 エイズ治療研究開発センター 照屋勝治先生にご講演して頂きました。
ART開始時期の変遷やHIV治療の現状および今後の方向性、また、治療薬の副作用等についてお話ししていただきました。現在ではHIV治療薬は随分と改善され、より副作用が少ない薬で、服用は1日1錠となり、さらに、未来の治療では、定期的な筋肉注射でよいものまで開発されているとのことでした。

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講演2では、「北海道HIV/AIDS歯科医療ネットワーク構築事業の概要」というタイトルで、北海道大学大学院歯学研究科 助教 佐藤淳先生にご講演して頂きました。
北海道ブロック拠点病院としてのこれまでのネットワーク構築の活動や、ネットワークの現状、また大学における教育についてお話していただきました。広範囲である北海道でのネットワークづくりの中で苦労された点や、地域の歯科医師にどのように理解して頂くかということをお話しされました。

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午後からは、「病院外の歯科開業医とのネットワーク構築について」というテーマで国立病院機構九州医療センター歯科口腔外科長 吉川博政先生よりお話をして頂きました。
ネットワークの構築により、一般開業医と病院歯科の役割分担を明確にし、患者と歯科医療従事者の双方に安全で安心な歯科医療体制を確保できること、また、スタンダードプリコーションを行うことで、患者だけでなく歯科医師や他メディカルスタッフにも安全な歯科医療を提供することができる!というお話をして頂きました。

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その後、広島大学病院 主席服病院長 栗原英見先生の司会で、中国四国地方各県のHIV陽性患者に対する歯科治療の現状、問題点、前年会議からの改善点を報告して頂きました。

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続いて、広島県歯科医師会専務理事の三反田先生より、「広島県HIV歯科診療ネットワーク室」についてお話して頂きました。広島県では約50の診療所が協力歯科診療所として登録されているとのことでした。

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最後に、広島大学病院輸血部・エイズ医療対策室長の藤井輝久先生からの閉会挨拶で会議を終了いたしました。

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HIV感染症は現在では慢性疾患の範疇となった、と今回の講演の中でもお話しして頂きましたが、特に歯科治療に通院可能な方においては、通常の社会生活を送る感染者、患者が大半であると感じます。
口腔衛生管理は、定期的に、長期に実施する必要があるとは思いますが、拠点病院歯科での診療時間は平日日中であり、来院困難な方も中にはいらっしゃいます。そういった患者のためには、さらに多くの歯科医療従事者がHIV感染症に関して正しい知識を有することであり、また拠点病院内での歯科と医科の連携、病院歯科間の連携、および各病院歯科と地域の連携の構築は非常に重要であると改めて感じました。

今回の講演会を通じて、暴露事故時の対応および感染対策について、自分自身も再確認することができ、非常に有意義な時間でした。

今後も、感染対策、患者治療の実際の他に、HIVに対する基礎知識、エイズ医療体制、患者カウンセリングなど、他職種と共にHIVに対するする幅広い研修を受け、より多くの知識や技術の習得に励みたいと考えます。

(岡田)

2014/01/16
Category: - 研修会・会議・講演等
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