

- HIVに感染しているかどうか分かるためには、スクリーニング検査と確認検査の2つの検査が必要になります。スクリーニング検査を行い、判定保留もしくは陽性と出た場合に確認検査を行います。確認検査で陽性であった場合に、HIVに感染していると診断されます。
スクリーニング検査には、HIV抗体を調べるPA法、EIA法、IC法があり、近年では抗原と抗体を同時に測定するEIA法も使用されるようになりました。抗体ができるまで感染から平均22日かかり、感染から3ヶ月が経過すると99%以上の人で抗体が陽性化します。抗原と抗体を同時に測定する検査では、抗体ができるよりも早期にできるp24抗原も同時に測定することで、感染していても抗体検査で陰性とでるウィンドウ期を短くすることができます。
- 確認検査には、ウェスタンブロット法もしくはRT-PCR法が用いられています。また、それらを同時に行う場合もあります。ウェスタンブロット法はウィルスの部品に対する抗体を検出し、RT-PCR法はHIVの遺伝子を検査します。そのため、RT-PCR法では抗体ができるまえに検出でき、急性感染期が疑われる患者の場合には、特に有用とされています。
- 即日検査、迅速検査と言われているものはIC法を使用しています。EIA法、PA法の偽陽性率(HIVに感染していないのに陽性とでる確率)が0.03〜0.3%であるのに対し、IC法は0.6〜1.3%であると言われています。
- 日本の妊婦検診で行われているHIV検査のスクリーニング検査で偽陽性(HIVに感染していないのに陽性とでる)が多いのは、日本人女性のHIV感染者は少ないが、検査の実施率は高いために偽陽性がしばしば見られます。(計算上、スクリーニング検査陽性妊婦100名中、確認検査で陽性とされたのは1名。)しかし、日本でも毎年30名程度の新規HIV感染妊娠が報告されており、適切な治療を受ければ胎児への感染率を大幅に減少できる現在は、妊婦検診でHIV検査をうけることはとても意味のある事といえます。